Eternal wonder
なごみまくりの徒然日記。暇つぶしにどうぞ。

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オリエンテーリングは恋の最前線                 

「そうそう、エドワード」
ベラの言葉に、ぼくは彼女を見つめた。
「今週の日曜日に、みんなで森でオリエンテーリングをするんだって。あたしも誘われたんだけど、あなたも行かない?」
「森か。日曜日は晴れないか、アリスに聞いてからにするよ」
「そっか。そうよね」
少し残念そうな顔をするベラに、とびっきりの笑顔を向ける。
「大丈夫さ。きっと晴れないって。ここはそういう土地だからね」
赤くなった彼女の頬にそっと触れてぼくは微笑んだ。


「ベラ、オリエンテーリング、来れそう?」
「あ、うん。行けると思う。あ、あの、そのことなんだけど・・・」
マイクにどうやってエドワードが来ることを説明しようかと思案したとき、後ろから声がした。
「マイク、ぼくもオリエンテーリングに行ってもいいかな」
「あっ、エドワード。今あたしが言おうとしてたのよ」
マイクに了承を得ようと、もう一度向き直ると、マイクは苦虫を噛み潰したような顔をしている。
あ、そっか。マイクはエドワードのことが嫌いなんだったっけ。
「構わないわよね?エドワードが一緒でも」
懇願するような口調でお願いする。
だってエドワードが来ないなら、行ったっておもしろくないに決まってるもの。
あたしの言葉に、渋々という感じでマイクは頷いた。
「わかった。日曜日の朝9時にぼくの家の前に集合だから」
そそくさと歩き去っていくマイクを見送ると、あたしはエドワードの顔をのぞきこんだ。
「晴れないみたい?日曜日」
「あぁ。アリスに聞いたら曇りだって言ってた」
「良かった」
あたしはにっこり笑った。


何であいつまで参加するんだ・・・。マイクは顔をしかめた。
いらいらして何だか勉強に集中できない。
でも、絶対当日はベラから離れてもらうぞ!!
だいたい、主催者はぼくなんだから。
チームを決めるのはぼくのはずだ。
何人グループにしようかな、やっぱり2人か3人だろうな。
やっぱりぼくはベラとだよな。カレンはアンジェラとかと組めばいいんだ。
そう考えたら、妙にわくわくしてきて、ぼくは早々とベッドに入った。
明日が楽しみだな・・・。


当日。
ぼくはベラを迎えに、彼女の家の前に来た。
インターホンを鳴らすと、すぐにドアが開いて、いつにも増して綺麗な彼女が現れる。
「あっ、エドワード。早いわね。着替えてくるからちょっと待ってて」
そう言うと、どたばたと二階へ走っていく。
その姿が何だかかわいくて、ぼくはくすっと笑った。
しばらくすると、黒のジーンズに、薄い黄色の七分丈のTシャツを着てベラが降りてきた。
多分、森の中を歩くことを意識して着たんだろうけど、あまりにそそられるよ。
思わず顔がほころんでしまう。
そばにいって、そっと頬をなぞると、ベラが真っ赤になった。
「な、なによ」
「いや、別に。行こうか」
笑いをかみ殺しながら、ベラの手を引く。
ボルボの助手席に彼女を乗せ、マイクの家まで走らせる。
「ごめんね、マイク。ちょっと遅れちゃった」
ベラが助手席に乗っていたことにショックを受けたのか、マイクの顔はこわばっている。
「やぁ、マイク」
できるだけにこやかに挨拶したつもりだけど、どこかぎこちない。
本当ならベラに近づくなと怒鳴ってやりたいけど、そんなことしたらベラに怒られてしまうし。
いろいろとぼくも苦労してるっていうのを、彼女が早くわかってくれるといいんだけどなぁ。


「これで全員そろったかな。じゃぁグループ分けに入ろう」
今日のメンバーは、ぼく、ベラ、カレン、アンジェラ、ジェシカ、ベン、ローレン。
ホントはタイラーも来るはずだったけど、風邪で来られなくなった。
マイクは心の中でにんまり笑いながら思った。
今日からカレンにはベラと離れてもらうぞ。
「一応、昨日家でグループは考えてきたんだ。2人か3人のグループをつくろうと思う。ぼくと・・・」
ベラ、と言おうとしたところで、思わぬ妨害があった。
「あっ、マイク、グループは自由にしない?」
「えっ?」
何でここでベラが口を挟んでくるんだ。しかも、こんな風に言われたら、なかなかNOとは言えないし。
「あ、うーん。でもみんなの意見も聞いた方がいいと思うし」
そこでカレンが口を出してきた。何なんだ、もう。
「アンジェラとベンは一緒の方がいいよね。ぼくとベラが組むから、君たち3人で組んだらどうかな?」
アンジェラたちが頷く。
「ちょ、ちょっと待てよ。ぼくはベラと組む予定だったんだけど・・・」
そこでカレンがバカにしたようにぼくを見た。
「予定なんて、変更すればいいじゃないか」
・・・。何てムカつくやつだろう。
「ベラ、君もそれでいいだろう?」
「あ、うん。でもマイクに悪いから、一緒に組めばいいんじゃない?あたしたち3人で」
やった、ベラ、いいこと言うじゃん。カレンが邪魔だけど、そんなの後で追い払えばいいし。
ぼくにベラの気を向かせればいいってことで。
「そうしよう、それがいいよ!」
カレンは気に入らないって顔をしてたけど、諦めたように頷いた。
「よし。じゃぁ、地図とコンパスを持って。よーい、スタート!!」


「きゃっ」
始まって早々に、ベラが木の根っこにつまずく。
すかさず手をとって支えるついでに、ぎゅっとベラを抱きしめる。
見せつけるようにマイクの方を見ると、むっとした顔をするのが見える。
ちょっとだけ得意げな顔をしてみても、罰は当たらないよな?
「ちょ、ちょっと・・・離してってば」
ベラが真っ赤な顔で抵抗するけど、そんなことするとこっちはますますそそられるってことに、気づいてないのかな。
なでるようにベラの髪に触れると、ぼくはにんまり笑った。
「エドワードったら、マイクもいるんだから・・・」
こそこそとベラがささやく。
「ぼくは特に何もしてないよ」
ベラが軽く睨んでくるのを流して、ぼくはくすっと笑った。


何なんだ、この2人は。
ぼくは頭を抱えた。いつもこんな風にベタベタしてるのか!?
これを引き離すのは大変だ。ぼくはため息をついた。
やっぱりこのグループに加わったのは間違いだったのか・・・。
いや、でもここでベラからカレンを引き離せれば、ベラは確実にぼくと親密になるはずだ。
もう少し頑張れば・・・。
「ベラ、疲れてない?もう少し歩いたら、休憩しようか」
「うん、あたしは大丈夫よ」
「心配ないよ。彼女が疲れたらぼくが背負うから」
せ、背負う!?今のは空耳じゃないよな??
いくらベラが細身だといっても背負って森の中を歩くって、こいつ、正気なのか?
そこまで考えたとき、前にベラを保健室に連れて行こうとしたときにカレンが彼女を抱きかかえて連れて行ったことを思い出した。
「エドワード、まだ大丈夫だから」
その声に、はっと我に返る。
「でもさっきから君、よろよろしてるよ。ほら、遠慮しないで背中に乗りなよ」
「・・・わ、わかったわよ」
ベラがカレンにおぶってもらっている。
それを見たら、もうどうにもならないぐらいイライラして気分が悪くなった。
「ぼく、ちょっと気分が悪いみたいだ。一足早くゴール地点に戻っていいか?続きは君たちだけでやってくれ」
「えっ、マイク、急にそんな・・・大丈夫なの?具合が悪いなら、家に帰った方が」
「・・・大丈夫、ゴール地点からぼくの家まではすぐだから。それに休めばすぐよくなると思う」
「そ、そう・・・」
ぼくのゾンビのような顔色に気後れしたのか、ベラはそれ以上何も聞いてこなかった。
良かった。これ以上聞かれたら、カレンのことを思いつく限りの言葉で罵ってしまうかもしれないし。


「完全にぼくの勝ちだね」
エドワードの言葉に、ベラは不思議そうに首をかしげた。


(あとがき)
恵都さんへの相互記念小説です♡
エドワードとマイクの攻防戦、いかがでしたでしょうか?きっとベラはエドワード以外の男子に好かれても、絶対に気づきそうもないですね(笑)
笑って流しそうです。らぶらぶなエドベラ万歳!

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