Eternal wonder
なごみまくりの徒然日記。暇つぶしにどうぞ。

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Special person                 

「今日は何をしたい?」
久しぶりに二人きりの家の中。
チャーリーはビリーと一緒に釣りに出かけてしばらく帰ってこないから、あたしがエドワードを呼んだってわけ。
「ん・・・何でもいいけど」
エドワードと一緒なら、何をしようと全然OK。
あたしはそっとエドワードの肩に、頭をもたれかけた。エドワードの指が、あたしの髪をそっとなでる。こうやっていると、あたしは何て幸せなんだろうって思う。
だって、いまだに信じられないと思うときもある。あたしみたいなただの人間のそばに、エドワードがいてくれるなんて。神様より神々しいくらいの彼が。
「あなたの家に行きたい」
しばらく考えて、あたしは答えた。
その答えに、エドワードはちょっと戸惑っているみたい。おでこにしわがよってる。
「だめ?」
「いや・・・構わないけれど」
多分、あたしが行きたい理由がわからないんだ。でも、それを口に出すことはしない。
あたしの気持ちが読めなくて苛立つこともあるようだけれど、当のあたしがそのことに誰よりもほっとしているから、エドワードはいちいち問い詰めたりはしない。優しいから、あたしの気持ちを大切にしてくれる。甘やかしすぎのような気も、たまにするけれど。
「今日はぼくに運転させてくれるのかな」
エドワードは助手席のドアを開けてあたしを見つめた。
こうやって見つめられると、いまだに心臓がどきどきしてしまう。
「えぇ、構わないわ」
車の中は、日の光がさして、少し暑いくらい。
カレン家に到着したときには、あたしの頬は熱をもっていた。


ドアを開けて玄関に入ると、エドワードがあたしと話すぐらいの大きさの声で、エズミを呼んだ。
「母さん」
次の瞬間には、目の前に彼女が立っていた。彼女たちに大音量の声はいらない。
「ベラ、よく来たわね」
そっと抱きしめてくれたときに、キャラメル色のやわらかな髪が頬に当たってくすぐったい。
思わず笑みを漏らしてしまう。
「ベラ!!」
そのとき2階から駆け下りるようにして、アリスが現れた。
エドワードが少しムッとした顔をする。
「何だよ、アリス。出かけてたんじゃなかったのか」
「あぁ、たった今戻ったの。良かった、早めに帰ってきて」
アリスが歯を輝かせて、にんまりと笑った。
「エドワードだけにベラを独占されるのは、おもしろくないもんね」
エドワードがうなった。
「どうせベラが来るのが見えたんだろ」
「そうよ。だから戻ってきたの。会えるかなって思って」
くいっとあごを上げて自慢気に言ったアリスに、エズミが微笑んだ。
「邪魔するなよ」
「いいじゃないの、エドワード。アリスだってベラに会いたかったのよ」
「そうよ、落ち着きなさいよ。あたしもすぐ退散するってば」
アリスは苦笑いすると、言った。
「あたしにはジャスパーがいるもん」
そう言ったアリスの口調は、ジャスパーのことがホントに大好きなんだなぁって思わせるような感じで、あたしは微笑んだ。ここには確かな愛のかたちがあふれている。あたしはほっとするような、あたたかい気持ちになった。


エドワードの部屋に入ると、そこは前に来たときと何も変わっていなかった。
ふたたび、エドワードの膨大なCDコレクションを眺める。
今では、あたしも50年代とかの音楽にだいぶ詳しくなってしまった。好きな曲もいくつかあって、エドワードにCDを借りたりしている。
そういえば、今日ここに来た目的があったんだった。
彼に誕生日のプレゼントをあげるのに、何がいいか探るため。彼に聞いて答えてもらえなかったら、アリスやエズミにも聞いてみようと思ったのだ。
「そうだ、エドワード」
しばらくした後、あたしは口を開いた。
「あなた、今度の木曜日が誕生日でしょ。何か欲しいものはある?」
「誕生日?」
エドワードが驚いた口調であたしを見た。
実は今日ここに来たのは彼が持っていなさそうなCDを探すためでもある。まあ、エドワードが好きなアーティストのCDで持っていないものがあるなんて信じられないけど。お金を自由に使えるのに我慢するとかありえないし。
「そうよ。ちょうど1週間後でしょ」
「あぁ、誕生日なんてずっと忘れてた。ぼくの場合は特別だからね」
エドワードは意味ありげに微笑んだ。
その笑みが、少し寂しそうなのに気づいて、あたしはエドワードの頬にそっと指をなぞらせた。
「歳をとらないからって、誕生日がこないわけじゃないでしょ?」
「まぁ、そうだけど。でも本当の意味では違うから」
「そんなの、気にしなければいいじゃない」
「でもいいよ、誕生日プレゼントなんて。欲しいものだってそんなにないしさ」
切なそうに笑うエドワードに、あたしは顔をしかめた。
「あたしがあげるって言ってるの」
あたしは少しすねた口調で言った。
自分はあたしにプレゼントをあげてもいいのに、あたしはダメなの?
口にしなかった非難がエドワードに伝わったのか、エドワードは諦めたように天井を仰いだ。
「君がそばにいてくれるなら、プレゼントなんていらないよ」
その言葉の意味を飲み込むのに、数秒かかった。
あたしは真っ赤になる頬の熱を感じながら、黙り込んだ。
「ベラ?」
エドワードが顔を覗き込んでくる。
エドワードの吐息が顔に当たって、あたしはくらくらした。
冷たい手のひらが、あたしの頬をそっと包む。
狩りをしたばかりなのだろう、今日のエドワードの瞳は明るいバタースコッチ色。
その瞳が、何かを訴えている。
それが何かを考えようとしたとき、エドワードの唇があたしの唇にゆっくりと重なった。めまいがして、頭が朦朧とするけど、こんなの大したことじゃない。エドワードのキスを受けるためなら、何だってこなしてみせる。
そう思いながら、目を閉じる。
唇が離れた瞬間、エドワードの言葉があたしの耳に届いた。
聞き取れるかどうか、ぐらいのかすかな声。
「君じゃなきゃダメなんだ」
あたしはハッと顔をあげた。
「どんなプレゼントも、ぼくには意味がない。君じゃなきゃダメなんだ。君がそばにいてくれるなら、それでいい」
あたしはエドワードを見つめて、小さな声でつぶやいた。
「それはあたしも同じよ」
そう、エドワード以外の人なんて、考えられない。
いまだに、エドワードがあたしの運命の人だなんて信じられないけど。
でもエドワードの気持ちも、あたしと同じなんだ。そう思ったら、あたしは急に幸せな気分になった。
エドワードは、これから永遠にあたしのそばにいてくれる。
まぁ、その前にあたしが吸血鬼になるわけだけど。
「エドワード」
あたしは彼の目を覗き込むと、少し微笑んだ。
「あたしたちはこれからずっと一緒にいられるじゃない。それでOK?」
「それはそうだな」
エドワードはあのいわくありげな微笑みを浮かべると、唐突にあたしの髪に触れた。
「たまに、ぼくの目の前から君が消えてしまったら、と考えるんだ。そんなことになったら、ぼくは今度こそ生きていく自信がないから」
あたしはエドワードを軽くにらんだ。
「あたしがそんなことするわけないじゃない。あたしのいる場所はあなたのいる場所なんだから」
そして思いっきり背伸びをして、ささやく。
「1週間前だけど、誕生日おめでとう」


(あとがき)
しなさんへの相互記念小説。しなさんのみお持ち帰りOKです。らぶらぶなエドベラ・・・意外と難しいですね(汗)
6巻直後って設定です。これからもっとらぶらぶになっていってほしいですv

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